北京日本学研究センター

第十四回 日本語優秀学位論文大会

?志毅 「日本語連体修飾節における動詞の能動態と受動態の交替」
? 婉 「武田泰淳『風媒花』論」
王金芝 「中国人日本語学習者の聴覚的語彙力に及ぼす母語の影響?語彙知識及び単語認知速度の側面から?」
蒋 娜 「付喪神新考?室町期の土一揆との繋がりを中心に」
姜茗予 「日本における高齢者雇用-高年齢者雇用安定法、及び労働組合の影響」
????? 「日本における介護労働者の低賃金問題に関する一考察?介護報酬制度の検討を中心に」

■受賞者からのメッセージ
ご在席の皆様、こんにちは。文学コースの〇婉と、言語コースの●志毅です。
 三年前、私たちが大学を卒業して、全国各地からセンターに入学したのは、銀杏の葉が金色に輝いた秋でした。センターは各自の夢と憧れを抱えていた私たちを温かく迎え入れ、厳しく指導し、新しい夢を生み出させてくれました。ここで教育と研究に情熱を注いだ先生方と、同じ志を持つ院生同士と出会った私たちは、また学術研究において挫折と失敗を経験しつつ、知的探求そのものの愉しみを知るようになりました。
 そして、この三年間の研究成果として、私たちの学位論文がこのような形で評価していただき、栄えある授賞を賜りましたことを、ここに改めてこの賞を設けてくださった大平正芳記念財団の皆様に深く御礼申し上げます。
 この三年間を振り返って、はじめてセンター図書館の豊富な蔵書と出会った時の感動は今でも覚えています。図書館の知的世界に入る小道を渡る時、中日国交正常化と中日友好の事業に尽力され、またセンターの設立と深く関わりを持たれた故大平元首相の遺作や遺品を目にするたびに、私はセンターの学生としての誇りと責任を感ぜずにはいられませんでした。
 故人は「私と読書」というエッセイにおいて、こう語ったことがあります。「われわれは書架に積まれた書籍の数の多きを誇るべきではない。みずからの実生活に不動の自信と光明をもたらす、珠玉のような数冊の書がほしいものである」「読書の効用は文章の彫琢練磨にあるのではなく、みずからの生活実践の光明を見出すものであるからである」と。(大平正芳「私と読書」『私の履歴書』、初出一九六五・十)
 大きな変化の時代に面して、私たちは個人の問題にこだわり、不安を覚えるかもしれませんが、故人の言葉から力を得ることができます。すなわち、知識を有することに驕ることや溺れることなく、様々な分野で中日間の架け橋として知の探究と実践に責任を持つ姿勢こそ、私たちの未来を切り開いてくれるものだということです。そうした姿勢を貫くことが、私たちを導いてくださった先人や先生方への恩返しにもなると考えています。 最後に、受賞者を代表し、ここにお集まりの皆様方に改めて感謝申し上げまして、お礼とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。(一部略)
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