昭和53年(1978)   第一次大平内閣
12月
7日 8時半、福田邸を訪ね協力を要請。午後、院内総裁室で前尾、灘尾、椎名、三木、中曾根、西村氏らと会談。17時、衆院本会議で第68代内閣総理大臣の指名を受ける。衆参両院正副議長、各党へ挨拶。党三役として幹事長斎藤邦吉、総務会長倉石忠雄、政調会長河本敏夫氏を決め、総務会に出席。18時54分、首相官邸へ。直ちに新三役、徳永参議院議員会長、田中六助官房長官と組閣を進める。20時45分、閣僚名簿発表、20時50分から新閣僚を呼び込み指名。22時半、皇居で首相親任式、閣僚認証式。午前0時25分、官邸で閣僚に辞令交付。初閣議。1時前に私邸へ
8日 10時、カーター米大統領からお祝いの電話。田中官房長官らとカレーライスの昼食。「池田元首相をしのんで食べたが、あの頃よりずっとうまかった」と。15時から初の記者会見。「もっと意地悪い質問が出ると思ってた」との感想。各宮家を回り記帳。故池田、吉田両元首相の墓参り。大平会
9日 私邸で知人、友人のお祝いを受ける。400通の祝賀電報届く。正午前、玄関先に着物姿で現れ「本を読みたいが、まとめてなかなか読めないよ」と記者団に語る。15時すぎから色紙を書いたり読書をして静養
   
 
7日 第一次大平内閣の発足総理=大平正芳、法務=古井喜実、外務=園田直、大蔵=金子一平、文部1=内藤誉三郎、厚生=橋本竜太郎、農水=渡辺美智雄、通産=江崎真澄、運輸=森山欽司、郵政=白浜仁吉、労働=栗原祐幸、建設=渡海元三郎、自治=渋谷直蔵、官房=田中六助、総務=三原朝雄、行管=金井元彦、防衛=山下元利、経企=小坂徳三郎、科技=金子岩三、環境=上村千一郎、国土=中野四郎
   
68歳
  昭和53年(1978)   10日(日) 東京バーディクラブで大平会主催のゴルフ
11日 朝日新聞の世論調査で、大平内閣支持率が42%を示す。官邸で記者団から「出足は順調のようだが……」と聞かれて「薄氷を踏む思いだ」と答える。岡原昌男最高裁長官を訪問
12日 政務次官23人に辞令交付、政務次官会議で挨拶。十二日会
13日 石田和外元号法制化実現国民会議議長らが「元号法制化実現要望で」来訪。飛鳥田社会党委員長らが訪ソの挨拶
14日 女優村松暎子氏と「自由新報」の新春対談。東郷駐米大使、有田外務次官から大平内閣への米国内の反響を聴取。大雄会
15日 物価関係閣僚会議で大手私鉄の運賃改訂を了承。知野会計検査院長が52年度決算報告を提出。グエン・ズイ・チン・ベトナム外相と会談。ハンス・ベアワルド・カリフォルニア大教授が挨拶
16日 8時半まえ官邸着。「こんなに早く何ですか」との記者団の質問に「たまには諸君を驚かしてやろうと思って」と。9時半カーター米大統領から米中国交正常化について電話
17日(日) スリーハンドレッド・クラブで佐々木栄一郎丸茶社長らとゴルフ
18日 昼、内閣記者会キャップとの懇談。17時13分、公邸を視察後、公邸玄関先で車に乗ろうとして暴漢に襲われるが、無事
19日 国島警視総監が私邸にお詫びに。春芳会
20日 来日中のブラジル・ユースサッカーチームが表敬訪問。伊藤国防会議事務局長と亘理防衛次官が日米防衛協力のガイドラインの説明。政府広報誌「フォト」用に評論家上坂冬子氏と対談
21日 官邸で、遠藤周作、俵孝太郎氏とフジテレビ「総理と語る」のビデオ撮り。「文芸春秋」の政府広報「円熟の時代を考える」で学習院大教授香山健一、放送作家橋田寿賀子氏と対談。内奏のため皇居へ。官邸で河本政調会長と党予算編成大綱の打ち合せ
  10日 沖縄県知事選で西銘順治氏が当選。米軍統治下の任命制行政主席以来10年ぶりに保守が勝利
14日 内藤文相と槙枝日教組委員長が会談。学級規模縮小(40人学級)をめざし55年度から年次計画を発足させたいと発言
15日 来年の日ソ両国二百カイリ水域内の漁獲量、操業規制の交渉が成立
  10日 イランの首都テヘランで、パーレビ国王体制打破の反政府勢力による「百万人デモ」が行われる
14日 米国証券取引委員会(SEC)がマクダネル・ダグラス社がエアバス売込みで日本を含む外国政府高官に不正支払をしたと連邦地裁に告発
15日 米中両国が1979年1月1日付で外交関係を樹立し、3月1日に大使を交換と発表
17日 OPECはアブダビ総会で79年の原油価格を当初5%、最終的に14.5%の4段階小刻み方式で値上げと決定
18日 東京ラウンドの日米両代表団がジュネーブで工業製品の関税の基本税率を両国とも40%引き上げることで合意
21日 ジュネーブでバンス・米、グロムイコ・ソ連両外相SALTII会談
68歳
  昭和53年(1978)   22日 午前、科学技術会議。九段会館での第33回全国戦没者遺族大会で挨拶。午後、消費者団体と懇談。夕方、東京写真記者協会主催写真展へ。夜、報道各社政治部長と懇談
23日 農林水産、社会福祉各団体の代表と懇談。国会担当社会部記者と懇談。スポーツ功労賞受賞者レセプション
24日(日) 三原総務長官、佐々木義武代議士、加藤官房副長官とゴルフ
25日 婦人団体、中小企業団体の代表と懇談。党本部で各種団体と懇談、「アーウーがないように努めたい」と挨拶。青少年団体代表と懇談。末広会
26日 地方行財政の当面の措置についての答申を受理。労働四団体と懇談。党全国幹事長会議。政策推進労組会議と懇談。経済四団体と懇談。日本棋院から名誉五段の贈呈、「碁は打たないから」と辞退するも「記者団のご賛同が得られるなら」と受理
27日 経済対策閣僚会議で54年度経済運営の基本的考え方、緊急輸入、外貨貸付制度の延長を了承。金大中氏問題への対応について「外務省中心に慎重に検討する」と語る。政府の税制調査会小倉武一会長から来年度の税制改正策の答申を受ける
28日 香川県の新聞、テレビのインタビュー。内閣記者会と新年用の記者会見。臨時閣議で54年度予算編成方針を決定。18時すぎから岸、三木、福田各元首相らと会食
29日 夜、安倍晋太郎、竹下登、宇野宗佑、海部俊樹、中川一郎各氏と懇談、田中官房長官が同席
30日 読書などでくつろぐ。昼過ぎ山田前環境庁長官が挨拶
31日(日) 終日、自宅で静養
  22日 第87通常国会召集、1月下旬まで自然休会に






25日 自民党税制調査会で54年度税制改正大綱案がまとまる
26日 東京・中野区の臨時区議会で住民投票をもとに教育委員を選ぶ「教育委員準公選条例」を可決





28日 閣議で昭和54年度の経済見通しにつき名目成長率9.5%、実質成長率は6.3%とすることを了承
  27日 韓国の朴正煕大統領は維新体制第2期スタートの恩赦として、拘束中の金大中氏を2年10ヵ月ぶりに釈放
28日 反パーレビ国王デモの激化によりイランの原油生産が全面的に停止
31日 イランのアズハリ軍人内閣が総辞職
68歳


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